今回は、私が仕事で専門にしているカウンセリングについて少し触れてみたいと思います。
そう思ったきっかけも、実は最近、動揺を隠せない出来事が起こり、普段以上に自分自身が“マインドフル”になることを必要としたからでした。
それでは、一体アメリカで理解されている“マインドフルネス”とは何なのでしょうか。
マインドフルネス = 気付きとは、私たち日本人にはなじみある響きのように思いますが、アメリカでは今にして、心理学の領域を超え、一般社会でブレークしているように見受けられます。
マインドフルスクールだったり、マインドフルリーダーサミットというマインドフルに生きる著名人を集めたイベントであったり、マインドフルという名の雑誌であったり、学術機関はもちろんのこと、メディアでも頻繁に取り上げられるトピックになり一種の社会現象になりつつあります。
起源をたどるべくアメリカ社会での理解を色々と探してみましたが、The National Institute for the Clinical Application of Behavioral Medicineの資料によると、2500年の仏教的心理学に由来するものと記述がありました。
仏陀の教えが始めて記録された際に使われたパリ語の“Sati”(サティ)の英語訳だそうで、注意、記憶、意識を意味します。
その教えとは、現在の自分の内面と周りで起こっている“ありのまま”の状態に注意を払うことにより、苦しい感情であったり、偏見や執拗なこだわりから解き放たれる、と説明されています。
なんだか難しい話のように聞こえるかもしれませんが、
まず1分間、目を閉じて自分の呼吸だけに意識を向けてみてください。
いかがでしたか?
日々の慌しさにも、少しのマインドフルネスで、気持ちの落ち着きがでてきたのではないかと思います。