アメリカ国民の健康に欠かせないのが、サプリメント。
アメリカのどの店にいってもサプリメントが占める棚の広さと店頭に並ぶサプリメントの数は半端ではありません。
数年前にCNNで取り上げられた話題で、アメリカ人口の半数がサプリメントを摂取しているという記事を眼にしました。
はたして、アメリカ人の健康に貢献しているのかという疑問について、専門家は、決して十分な食事の代用にはならないと説いていますが、この現象もアメリカの忙しいビジネス社会と消費主義社会を反映しているのかもしれません。
これだけ無数の品が出てくる背景には、サプリメントはFDA(米国食品医薬品局)の管理下とはいえど、薬品のようには厳しくないため、商品化が容易だからです。
売れ筋は総合ビタミン剤。
最近増えている商品は、カルシウムやビタミンD。
1998年から1994年には28%の60歳以上の女性がカルシウムのサプリメントを摂取していましたが、2011年では61%にも上っています。
ビタミンDにおいては、同様の年齢層の女性の30%が摂取していたのに比べ、56%となっています。
これらのサプリメントが女性の間で人気ある理由に、加齢とともに起こる骨粗しょう対応のためということが挙げられます。そのほか、葉酸は先天性欠損症を防ぐとして、妊娠中の女性による摂取が増えているようです。
今では、サプリメントと並んでハーブエキスやエッセンシャルオイルなども店頭で幅を利かせています。
これらは飲料として、水に数滴入れて飲めたりします。
そのほか、“Superfood”と呼ばれるアサイやココナッツオイルも、アメリカの健康食品領域では欠かせない存在になっています。