Q. 英語で「日常会話」が「聞けて」「話せる」ようになる勉強方法は?

2016/10/19

【Question】

英語で「日常会話」が「聞けて」「話せる」ようになるための一番の勉強法はなんでしょうか?

例えば、「会話表現を丸暗記で徹底的に覚えまくる」という方法はNGなのでしょうか?

(会社員 Tさんから質問)

 

【Answer】

まず、「日常会話」という範囲の規定が難しいのですが、
もし、日常生活におけるあらゆるシチュエーションでの会話となると、
ビジネス会話や研究所などの専門的な会話(ESPといいますが)よりも
はるかに習得時間がかかります。

それは、日常生活においては、話者の年齢や、いる環境、経験によって、
言葉に反映されるからで、ブロークンさやスラング、
流行の単語や言い回しなどが飛び交いますし、
仲間内でしか使わない言葉も多用されるからです。

例えば簡単な例でいうと、「美味しい」という表現を「delicious」と
よく使いますが、「yummy」や「cool」、「awesome」など、
話者の年齢や環境で大きく異なって表現されます。

そのため、英語での日常会話において、
日本での生活と全く同じくらい困らないレベルとなると、
当然ながら、遭遇する全てのシチュエーションで使用される単語(熟語)や
言い回しをほぼ知っている必要があり、その数は数万語に及びます。

「リッスントーク」は、
そういった中で、最も遭遇しやすいシチュエーションを厳選し、
そこで使われる頻度の高い表現を「基礎」として抑えています。

つまり、この教材に載っているレベルは「英会話の根幹」であり、
この教材の内容であれば、ほぼ問題なく正確に会話できる
というのが前提となります。

その上で、ネイティブと比較的対等に話せるようになるためには、
まず、強力に単語(熟語)力を付けることで、
しかも単語を覚える際に、その単語はどういった文脈、
背景の時に使われるかを覚えていく必要があります。

英文を丸覚えする必要はなく、使われているシチュエーションと
使われ方を認識していくことがまず大切です。

そして、効率的に「聞いて話せる」ようになりたいということであれば、
リッスントークと同様に、「聞く」と「話す」という能力のトレーニングを
別にする必要があります。

まず、「聞く」に関してですが、
音を聞いて、日本語でその言葉の意味や概念を瞬時に認識できるように、
出来るだけ多くのシチュエーションの多数の単語を
「英→日」と瞬時に頭の中で転換できるように練習をします。
これは、うろ覚えでもよいので、どんどんと数をこなし、
何度も重複して覚えていきます。

単語力が増えてくれば、次にコロケーションの練習を音声から学習します。
これによって短い文は自動的に頭で理解できるようになります。

こうして、単語力を増強することで、
日常会話のリスニング力は飛躍的にあがっていくでしょう。

さて次に「話す」に関してですが、
こちらは高い頻度のシチュエーションで、
よく使うであろう言いたい表現を日本語で書き出しまとめます。
そしてそれをできるだけシンプルで実用的な英語の表現に訳します。

その後、日本語の文章を聞くか、目視するとすぐに、
それに対応する英文が正確に口からでてくるように練習します。

これは、ネイティブの音声を何度も聞いて、真似しなければ意味がありません。

やり方のひとつとしては、最近だとオンライン英会話が格安で利用できますので、
ネイティブに英文をチェックしてもらい、そのあとで正確な発音で音読してもらい、
それを録音するなりして、常に練習できるようにすればよいでしょう。